シンカー無芸帳 Ver.4

  日々の雑事を綴る日記でございます。

送り

《前回の続き》

その夜はろうそくの火と線香を絶やさないようにと言われたので、

少し眠っては確認してと、ほぼ寝ずの番。

そして葬儀と火葬。

経済的理由、それと新型コロナの関係で近親者だけの葬儀でした。

出棺の時と、火葬される直前の最後の別れの時、また泣きました。

それから、骨だけになった父を見てまた涙です。

 「小さくなっちゃったなぁ」と思いながら、骨を拾います。

骨壺に入った父を見て、「こんなに小さくなって」って泣きました。

帰宅してから間を置かず、安寿さまがやって来て、経を唱えてくださいました。

四十九日までの分、全部を。

で、すべてが終わりました。

飲み食いが出来ませんので、親族の皆は最後のお別れをしてから帰っていきました。

連絡間違いで、葬儀が終わった後にやって来た親戚もあったり。

皆がいなくなった後、姉と一緒に夕食の買い出しに。

お互いにやっと食欲がわいたのです。

その夜は父の訃報を聞いてから、初めてぐっすり眠りました。