《前回の続き》
その夜はろうそくの火と線香を絶やさないようにと言われたので、
少し眠っては確認してと、ほぼ寝ずの番。
そして葬儀と火葬。
経済的理由、それと新型コロナの関係で近親者だけの葬儀でした。
出棺の時と、火葬される直前の最後の別れの時、また泣きました。
それから、骨だけになった父を見てまた涙です。
「小さくなっちゃったなぁ」と思いながら、骨を拾います。
骨壺に入った父を見て、「こんなに小さくなって」って泣きました。
帰宅してから間を置かず、安寿さまがやって来て、経を唱えてくださいました。
四十九日までの分、全部を。
で、すべてが終わりました。
飲み食いが出来ませんので、親族の皆は最後のお別れをしてから帰っていきました。
連絡間違いで、葬儀が終わった後にやって来た親戚もあったり。
皆がいなくなった後、姉と一緒に夕食の買い出しに。
お互いにやっと食欲がわいたのです。
その夜は父の訃報を聞いてから、初めてぐっすり眠りました。