空に輝く太陽と澄み切った青空!この天気を待っていた!
でも、明日にはもう曇ってくるんだぜ(苦笑)
朝、新聞を取り込み、いつものように読みめくっていく途中、
地元の『おくやみ欄』にどっかで見たような名前の文字が視界を掠めた。
あわてて紙面も戻してその文字を確かめた。
そこには亡くなられた故人を送る会開催日のお知らせがあった。
東京で開かれるそれのお知らせがなぜこの欄に?という疑問も沸いたけど。
私的にとても特別な名前だったから間違えようが無かった。
でも、間違いであって欲しかった。
訃報。
アニメーター金田伊功(かなだ・よしのり)氏、死去。
7月22日、心筋梗塞。享年57歳。
泣きました。
4日ぶりの青空から心地よく陽が射す朝の爽やかな時間に、
少しだけ近所のこと考えて、声を殺してボロボロ泣きました。
涙があとからあとから溢れてきました。
悲しかった、そしてなんかとても悔しかった。
あの人にとても憧れて、真似をして、一人悦にいって、
でも、憧れるだけで後に続くような仕事につくことも無く、
ただ年月を重ねて行っただけの自分が悔しかった。
はじめて意識したのはたぶん『ガイキング』
なんかすごく印象に残った。
その印象に残るものを描いたのが誰なのかを知ったのは、
今は無き『月刊OUT増刊ランデヴー』最終号の特集記事。
『スタジオZ』の『金田伊功』がその人。
それで彼のやってきた仕事を知った。
あれもこれも、あんなのまでこの人がやってたのか〜、
その記事読むだけでワクワクした。
テレビで見たあのみょうちくりんで惹かれる画面はこの人だったのかと。
それからスタッフにこの人の名や、同じスタジオに所属したいる
メンバーの名を探すようになった。
レギュラーで参加している番組は出来るだけ見るようにしていた。
彼が劇場長編に活躍の場を移した頃、私も就職し慌しい日々を過ごすうち、
あまり気にかける事をしなくなってた。
たまに何かの作品に参加するという記事を見たりして、健在なんだと安心してた。
ファイナルファンタジーの劇場版に参加するためにハワイへ行く、
その大きな記事のあとしばらく彼の名を見なくなっていた。
ハワイから帰国後、小さい仕事をやっているのをどこかで知った。
それから聞かなくなった。
久しぶりに見た記事が訃報だなんて、知らん顔していた罰みたいだよ。
業界にはフォロワーがたくさんいて、彼っぽい画面は途切れることがないけど、
本家の新作はもう見れないんだなぁ。
金田さん、あなたは僕の青春そのものでした。
素敵な作品をたくさんありがとうございました。
ご冥福を心よりお祈りします。
盆に実家に帰ったら、金田スペシャル読もう。