シンカー無芸帳 Ver.4

  日々の雑事を綴る日記でございます。

遠くにありて思うもの

ネタがないので今週のお題を使おう。
『私のふるさと』
尾道が私のふるさとである。
住んでた時にはいい田舎町だと誇っておりましたが、
就職して町を出てからは、寂しい街になりはてました。
特に本四国連絡橋が開通してから、それを見込んだ開発で、
駅前やらが更地にされ、新しいロータリーが出来たりして、
寂れた感じだけどいい印象の街並みが改悪されてしまった。
駅前を再開発して観光客呼び込もうとしたところで、
尾道をわざわざ訪れる人たちは昔懐かしい景観を持った
古さを抱えて佇んでいる街を見に来るのであって、
中途半端に都会面をした地方都市を見に来るわけじゃないのよね。
30年ほど前の大林宣彦監督の尾道三部作がヒットしたおかげで
観光客が増えたのに、
当の尾道観光局は映画が当たってなければ古い町並みぶち壊して
再開発できたのに、余計な事をしてくれた、とか思っておったそうな。
仮定の話ですけど、仮に再開発したところで大きな産業もないあの町の
人口流出は避けられなかったと思いますけどね。
光都市としてかろうじて命脈をつないでいるのが現状でしょうが。
中途半端な立地で、大きいものは全部両隣りの福山と三原に取られた、
細々と静かに過ごすことのできる田舎町、それが私の故郷・尾道
時が流れ去ってもあの日の僕がいるふるさと。